私のフリー介護士養成講座で学び、現在介護旅行を中心に活躍されている逢坂さんの記事をご紹介します。
前回の記事はこちらから、【第2話】「あなたがいたから、来られた」|介護旅行で諦めが希望に変わった瞬間
【介護旅行連載③】旅行が終わっても、関係は続いていく
前回、軽井沢7泊8日の旅行で
「あなたがいたから、来られた」
とおっしゃっていただいたお話をしました。
今回は、その旅行が終わった後に起きた出来事についてお話しします。
旅行が終わっても続いたご縁
軽井沢の旅行が終わり、数週間が経った頃のことでした。
今度は、ご家族から連絡が入りました。
「逢坂さん、ご両親が行きたいところがあって、夕食もご一緒いただくことは可能でしょうか?」
行き先は、銀座にある「うしお画廊」。
画廊を一緒に見て回り、気に入った絵について語り合い、そのまま夕食もご一緒しました。
旅行ではなく、都内での日常のお出かけ。
でも、この依頼をいただけたことが、とても嬉しかったのです。
「特別な旅」だけでなく、
「日常の楽しみ」も一緒に支える存在になれた。
そう感じた瞬間でした。

家族からのもう一つの依頼「見守り」
それから少し経って、今度は娘さんから直接ご連絡をいただきました。
「逢坂さん、お願いがあるんですが……」
娘さんが外出や出張で家を空ける間、
お父様の見守りをお願いしたい、という内容でした。
これまで娘さんは、お父様をショートステイに預けていました。
でも、お父様は自宅を好み、施設に行くのを嫌がることも多かったそうです。
「逢坂さんなら、父も安心すると思うんです」
そう言っていただいた言葉が、今も心に残っています。
夕方4時から8時まで、一緒にご飯を食べる時間
依頼内容は、とてもシンプルでした。
・ご自宅でお父様と過ごす
・買ってきたお弁当を一緒に食べる
・必要があれば見守る
それだけです。
でも、この「それだけ」が、ご家族にとっては大きな安心になります。
誰かがそばにいる。
それだけで、不安はぐっと小さくなるのです。

大手にはできない、フリー介護士だからできること
こうした依頼は、大手の介護サービスでは難しいケースが多いと思います。
・時間が不規則
・内容が画一的ではない
・マニュアルに当てはまらない
でも、フリー介護士であれば、柔軟に対応できます。
お客様の「困った」に、ピンポイントで応えられる。
この経験を通して、
これが自分の強みなのだと、はっきり気づきました。
家族だからこそ言えない本音がある
ある日の夕食中のことです。
お弁当を食べながら、何気ない会話をしていると、
お父様がふと、こう言いました。
「娘には言えないんだけどね……」
その後に続いた言葉は、ここには書けません。
でも、その言葉を聞いたとき、私は深く考えさせられました。
家族だからこそ、言えないことがある。
心配をかけたくない。
迷惑をかけたくない。
弱音を吐けない。
そうした想いを、ずっと抱えている方がいるのだと。
第三者だからこそ生まれる安心感
今の日本では、三世代が一緒に暮らす家庭は少なくなりました。
親子の距離は、物理的にも、心理的にも離れています。
でも、それは悪いことばかりではありません。
適度な距離感を持った第三者が家族の間に入ることで、
本音を話せる場が生まれることもあります。
私は家族ではありません。
でも、顔なじみで、信頼してもらえている存在。
だからこそ、お父様は本音を話してくれた。
そして、その様子を、娘さんに伝えることができる。
フリー介護士は「家族と本人の間に立つ灯火」
家族と本人の間に立ち、
静かに照らす灯火のような存在。
それが、フリー介護士として
私ができる役割なのかもしれません。
この経験が、私の原点になった
軽井沢の旅行で築いた信頼関係が、
日常的な依頼へとつながりました。
そして、日常の中で
「家族には言えない本音」に触れた。
この経験が、今の私の活動の原点になっています。
介護は、生活を支えるだけの仕事ではありません。
人と人の関係を紡ぎ、
家族の在り方に寄り添う仕事なのだと思います。
次回予告
次に依頼されたのは、
視覚障害のある方との静岡2泊3日の旅行。
この出来事が、
私の人生をさらに大きく動かすことになります。
次回、第4話で詳しくお話しします。
どうぞ、お楽しみに。
あなたも、逢坂さんのように介護の仕事を
自由に楽しみませんか?

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