フリー介護士

【第5話】企業役員の社内付き添い支援という新しい仕事|フリー介護士の可能性

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私のフリー介護士養成講座で学び、現在介護旅行を中心に活躍されている逢坂さんの記事をご紹介します。

前回の記事はこちらから、【第4話】見えなくても、感じることはたくさんある|視覚障害者と行った静岡2泊3日の旅

 

 

【介護旅行連載⑤】企業役員の社内付き添い支援という新しい仕事|フリー介護士の可能性

前回までは、介護旅行という高単価支援についてお伝えしました。
今回はまったく違う現場――企業役員の社内付き添い支援についてお話しします。

「フリー介護士は在宅だけ」
そう思っている方にこそ、読んでいただきたい内容です。


企業の総務担当者から届いた一本の電話

ある日、私が所属していた介護保険外サービス「イチロウ」に、企業の総務担当者から連絡が入りました。

「会長の支援をお願いしたいのですが…」

会長は足腰に不安を抱えながらも、
「それでも会社に行きたい」という強い意志を持っていました。

会議。接待。重要な判断の場。
創業者として、まだまだ現役で関わりたい。

その想いを、会社としても尊重したい。
しかし現場には課題が山積していました。


企業内介助で起きていた3つの課題

当初は女性ヘルパーや社内スタッフが対応していましたが、いくつか問題が発生していました。

1. 役員という立場上、関係性構築が難しい

社内の人間だと遠慮が生まれ、本音が言えない。
ヘルパー側も役員相手では緊張してしまう。

立場の違いが、自然な支援を難しくしていました。


2. 支援者が頻繁に変わる

毎回違う人が来ると、安心感が育たない。
信頼関係が築けないまま支援が続いていました。


3. 社員の業務が止まってしまう

総務や秘書が対応すると、本来の業務が止まる。
会長自身も、それを気にしていました。

企業としても、本人としても、
「続けられる支援体制」が必要だったのです。


企業経験者の男性介助士に白羽の矢

そこで、企業経験があり、男性介助士でもあった私に依頼が来ました。

現場に入ると、想像以上の緊張感がありました。

役員への支援。
失敗の許されない空気。
細かな要望。

単なる歩行介助ではなく、
“経営の現場を止めない支援” が求められていました。


社内付き添い支援の具体的な仕事内容

実際の業務は、次のようなものでした。

  • 出社時の付き添い(車からオフィスまで安全に移動)

  • 同フロア・同デスクで待機(呼ばれたら即対応)

  • 会議・来客・会食の同行

  • 歩行見守り、トイレ動作の介助

  • 必要な時だけ動く「第三者的立ち位置」

過度に前に出ない。
社員でもなく、単なるヘルパーでもない。

この“絶妙な距離感”が重要でした。


フリーランス介護士だからこそできる支援

社員だと遠慮が生まれる。
一般的なヘルパーだと企業文化に馴染みにくい。

しかし、フリーランスの介護士であれば、

  • 企業の業務を止めず

  • 会長の尊厳を守り

  • 必要な時だけ柔軟に支える

という立ち位置が可能になります。

これは、従来の介護保険サービスでは実現しにくい形でした。

Screenshot

「会長がお気に入りなので、また来てほしい」

初日の勤務終了間際、総務担当者から言われました。

「会長がお気に入りなので、また来てほしいんです」

支援が続く中で、さらにこんな言葉も。

「社員の業務も止まらないし、会長も安心して会社に来られる」
「社内の雰囲気が良くなりました」

結果的に、約2か月間、社内付き添い支援を担当することになりました。


支援を超えて学んだもの

この2か月で、私は多くを学びました。

創業者としての情熱。
「負けてたまるか」という覚悟。

それは単なる介助業務を超えた経験でした。

支援する側でありながら、
人生や経営の姿勢を教わっていたのです。


フリー介護士という働き方の広がり

フリー介護士の仕事は、在宅だけではありません。

  • 介護旅行

  • 病院同行

  • 家族向けコンシェルジュ

  • そして企業役員の社内付き添い支援

スキルを活かし、
保険外サービスとして価値を提供する。

それが、これからの介護職の新しい選択肢です。


次回予告|第6話へ続く

この支援には、まだ続きがあります。

会長との対話の中で学んだこと。
そして、支援者としての覚悟。

次回、第6話でその物語をお話しします。

どうぞお楽しみに。

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