フリー介護士

【第6話】企業のトップを支える仕事|社内付き添い支援という新しい介護のかたち

フリー介護士

介護は自宅や施設だけのものではありません。
企業の現場でも、支援があれば「働き続ける」ことが可能になります。

本記事では、企業の会長に対する社内付き添い支援の実体験をもとに、フリー介護士という働き方の可能性を解説します。


企業の中にも「介護」は存在している

前回、企業の会長に対する社内付き添い支援を始めた話をしました。

【第5話】企業役員の社内付き添い支援という新しい仕事|フリー介護士の可能性

今回は、その約2か月間で実際に何が起きていたのか。
そして、この経験から見えてきたことをお伝えします。

まず前提としてお伝えしたいのは、

👉 介護は「家庭」や「施設」だけのものではない

ということです。

企業の中にも、支援を必要としている人は確実に存在しています。


会長の1日は「仕事」と「介護」が同時に存在する

支援は、毎朝の出社から始まりました。

役員ドライバーと連携しながら、

・出社のサポート
・オフィスでの執務
・会議への同行
・来客対応

一見すると、普通のビジネスの現場です。

しかしその裏では、

・歩行のサポート
・トイレ介助
・移動の補助

が常に必要でした。


ビジネスの場に「自然に存在する介護」

活動範囲はオフィス内にとどまりません。

ホテルでの会食や外部の集まりにも同行しました。

スーツを着て、ビジネスの場に同席する。

しかし重要なのは、

👉 出過ぎないこと

支援はする。
でも主役はあくまで本人。

このバランスが、この仕事の難しさであり価値でもあります。


「やりたい」を叶える支援

会長はゴルフが大好きでした。

「座ってでも打ちたい」

その言葉を受けて、ゴルフ練習場にも同行しました。

立てなくても、ゴルフはできる。
工夫すれば、楽しみは続けられる。

その瞬間の笑顔を見て、

👉 支援とは“できることを増やすこと”だと実感しました


失敗から学んだ「尊厳」の重要性

一方で、うまくいかないこともありました。

麻雀の付き添いの場面で、
慣れない環境と狭い動線の中で対応が遅れ、
トイレに間に合わなかったことがありました。

これは大きな反省でした。

なぜなら、

👉 最も守るべきは「尊厳」だからです

技術だけでは足りない。
環境を読む力、先回りする力が必要。

この経験は、その後の支援の質を大きく変えました。


休日も続いた「回復への挑戦」

支援は平日だけでは終わりませんでした。

会長の「歩けるようになりたい」という強い意志を受け、
土日もご自宅に伺い、歩行訓練を行いました。

長くは歩けない。
だから、歩いては休むを繰り返す。

その積み重ねでした。


支援の終わりと、残った言葉

約2か月の支援は、ある日突然終わりを迎えました。

病院での診断がきっかけでした。

最後に会長がこう言ってくださいました。

「君のおかげで、安心して会社に来られた」
「ありがとう」

この言葉が、この仕事の本質をすべて表しています。


企業にとっての価値は非常に大きい

この経験を通じて確信したことがあります。

社内付き添い支援は、企業にとって非常に大きな価値があります。

・役員や社員が働き続けられる
・業務が止まらない
・介護離職を防げる
・本人の尊厳を守れる

つまりこれは、

👉 企業課題を解決するサービス

です。


しかし、この仕事はほとんど知られていない

ここが重要です。

・ニーズはある
・価値もある

それにも関わらず、

👉 この仕事をできる人がほとんどいない


フリー介護士という選択肢

本来、この役割を担えるのは、

👉 介護スキルを持った人

です。

つまり、

今、現場で働いているあなたが
そのまま価値になる領域です。


問題は「仕事の作り方」を知らないこと

では、なぜ多くの人がここに入れないのか。

答えは一つです。

👉 仕事としての作り方を知らないから

・どう提案するのか
・どう契約するのか
・どこにニーズがあるのか

ここが分からないと、存在していても仕事にならない。


この経験が次につながる

この企業支援の経験は、
私にとって大きな転機になりました。

「諦めていたことが、支援で実現できる」

その可能性を確信したからです。

そしてこの経験は、

👉 次の挑戦(介護旅行)へとつながっていきます


まとめ

社内付き添い支援は、

・働きたい人の意思を守る
・企業の課題を解決する
・介護の新しい価値を生む

そんな仕事です。

そしてこれは、

👉 特別な人だけの仕事ではありません


最後に

もしあなたが、

・介護の仕事は好き
・でも今の働き方に限界を感じている

そうであれば、

このような働き方があることを知ってください。

そして、

👉 「できるかどうか」ではなく
👉 「どうやればできるか」

ここに目を向けることが、次の一歩になります。

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