介護は自宅や施設だけのものではありません。
企業の現場でも、支援があれば「働き続ける」ことが可能になります。
本記事では、企業の会長に対する社内付き添い支援の実体験をもとに、フリー介護士という働き方の可能性を解説します。
企業の中にも「介護」は存在している
前回、企業の会長に対する社内付き添い支援を始めた話をしました。
【第5話】企業役員の社内付き添い支援という新しい仕事|フリー介護士の可能性
今回は、その約2か月間で実際に何が起きていたのか。
そして、この経験から見えてきたことをお伝えします。
まず前提としてお伝えしたいのは、
👉 介護は「家庭」や「施設」だけのものではない
ということです。
企業の中にも、支援を必要としている人は確実に存在しています。
会長の1日は「仕事」と「介護」が同時に存在する
支援は、毎朝の出社から始まりました。
役員ドライバーと連携しながら、
・出社のサポート
・オフィスでの執務
・会議への同行
・来客対応
一見すると、普通のビジネスの現場です。
しかしその裏では、
・歩行のサポート
・トイレ介助
・移動の補助
が常に必要でした。
ビジネスの場に「自然に存在する介護」
活動範囲はオフィス内にとどまりません。
ホテルでの会食や外部の集まりにも同行しました。
スーツを着て、ビジネスの場に同席する。
しかし重要なのは、
👉 出過ぎないこと
支援はする。
でも主役はあくまで本人。
このバランスが、この仕事の難しさであり価値でもあります。
「やりたい」を叶える支援
会長はゴルフが大好きでした。
「座ってでも打ちたい」
その言葉を受けて、ゴルフ練習場にも同行しました。
立てなくても、ゴルフはできる。
工夫すれば、楽しみは続けられる。
その瞬間の笑顔を見て、
👉 支援とは“できることを増やすこと”だと実感しました
失敗から学んだ「尊厳」の重要性
一方で、うまくいかないこともありました。
麻雀の付き添いの場面で、
慣れない環境と狭い動線の中で対応が遅れ、
トイレに間に合わなかったことがありました。
これは大きな反省でした。
なぜなら、
👉 最も守るべきは「尊厳」だからです
技術だけでは足りない。
環境を読む力、先回りする力が必要。
この経験は、その後の支援の質を大きく変えました。
休日も続いた「回復への挑戦」
支援は平日だけでは終わりませんでした。
会長の「歩けるようになりたい」という強い意志を受け、
土日もご自宅に伺い、歩行訓練を行いました。
長くは歩けない。
だから、歩いては休むを繰り返す。
その積み重ねでした。
支援の終わりと、残った言葉
約2か月の支援は、ある日突然終わりを迎えました。
病院での診断がきっかけでした。
最後に会長がこう言ってくださいました。
「君のおかげで、安心して会社に来られた」
「ありがとう」
この言葉が、この仕事の本質をすべて表しています。
企業にとっての価値は非常に大きい
この経験を通じて確信したことがあります。
社内付き添い支援は、企業にとって非常に大きな価値があります。
・役員や社員が働き続けられる
・業務が止まらない
・介護離職を防げる
・本人の尊厳を守れる
つまりこれは、
👉 企業課題を解決するサービス
です。
しかし、この仕事はほとんど知られていない
ここが重要です。
・ニーズはある
・価値もある
それにも関わらず、
👉 この仕事をできる人がほとんどいない
フリー介護士という選択肢
本来、この役割を担えるのは、
👉 介護スキルを持った人
です。
つまり、
今、現場で働いているあなたが
そのまま価値になる領域です。
問題は「仕事の作り方」を知らないこと
では、なぜ多くの人がここに入れないのか。
答えは一つです。
👉 仕事としての作り方を知らないから
・どう提案するのか
・どう契約するのか
・どこにニーズがあるのか
ここが分からないと、存在していても仕事にならない。
この経験が次につながる
この企業支援の経験は、
私にとって大きな転機になりました。
「諦めていたことが、支援で実現できる」
その可能性を確信したからです。
そしてこの経験は、
👉 次の挑戦(介護旅行)へとつながっていきます
まとめ
社内付き添い支援は、
・働きたい人の意思を守る
・企業の課題を解決する
・介護の新しい価値を生む
そんな仕事です。
そしてこれは、
👉 特別な人だけの仕事ではありません
最後に
もしあなたが、
・介護の仕事は好き
・でも今の働き方に限界を感じている
そうであれば、
このような働き方があることを知ってください。
そして、
👉 「できるかどうか」ではなく
👉 「どうやればできるか」
ここに目を向けることが、次の一歩になります。
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