会社に頼るのではなく、自分の力で起業したいという方がどんどん増えています。
しかし、起業にはたくさんのお金が必要だと考えていませんか?
「お金がないから起業できない」という発想はやめましょう!
この発想はお金が手に入った瞬間にドカーンと使って大失敗するパターンです。
(退職金の投資と同じですね)
起業する際には、出来るだけお金をかけずに始めることをお勧めします。
なぜならば、起業は何が起きるか分からないからです。
出来るだけお金をかけずに、小さく始めましょう!
うまくいきだしたら、そこにお金をかけてください。
自分に合う方法が見つかるまでは出来るだけ小さく慎重に進むべきです。
私の経験から言えば
結論:自分に合った起業方法を見つければ誰でも成功できる
ということです。
成功パターンが分かった時にお金がないと身動きが取れませんので、分かるまでは小さく慎重に!です。
「起業」と一口で言っても千差万別。
株式公開をイメージする人もあれば、野菜販売やコーヒーショップ開業をイメージする人もいるでしょう。カウンセラーやセラピスト、占いで独立するという人もいますよね。
ここでは「起業するために必要なこと」から、起業したいけどお金がない人や起業したいけど何からしたら良いか分からない人にも、参考になるようにまとめました。
お金をかけずに起業に成功するようにお手伝いできればと思います。
自己紹介:下山 浩幸です
ヘッドハンターに認められ30年間数社で活躍したMBAビジネスマン
自信満々でコンサルとして起業したものの大失敗(泣)
大金を支払い起業塾に入ったものの1年間売上0円
どん底から這い上がった経験を活かし初心者向け起業塾を開始
最初の2年間で50名の起業家の卵を育てています。
1.起業成功の5つのポイント
起業に必要なことの中から、重要な5つのポイントをまとめました。
起業したいけど何からしたら良いか分からない人にも、きっと参考になるはずです。
1.ビジネスプラン(事業計画書)作り
起業にはビジネスプランが必要です。ビジネスプランを作成することで、事業計画、ビジョン、目標、戦略、財務予測などを明確にし、起業の成功に必要な基盤を作ることができます。
ビジネスプラン(事業計画書)は、お住まいの自治体の創業支援窓口でも手伝ってくれますし、起業セミナーをしているところもあります。
自治体や政府から創業支援の融資や助成金を受ける場合には、事業計画書が重視されますので、しっかりと作成する必要があります。
私は墨田区と東信用金庫の創業塾に参加して作りました。
参加することでグループワークや講師の意見を聞けたので、たくさんの気づきがありました。
2.資金調達
お金をかけずにと言っても、それでも起業には多少のお金は必要です。
しかし、起業したいけどお金がないという方も安心してください。
創業や起業に対しては、お住まいの市や区などで、たいてい創業融資制度を持っています。
また、移住すると多額の補助金を出してくれる地方自治体もありますので、お金がないけど起業したい人は是非一度調べてください。
参考)中小企業庁「創業・ベンチャー支援」
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/chiiki/index.html
日本政策金融公庫「新創業融資制度」
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/04_shinsogyo_m.html
最初に、地元の市区町村に創業や起業融資がないか調べてくださいね
例えば、東京都墨田区の場合
https://www.city.sumida.lg.jp/sangyo_jigyosya/sangyo/sougyo_sien/sougyousiennetto.html
ビジネスプランではお金が十分に余る計算でも、余裕資金として創業融資を借りることをおすすめします。
起業をしてビジネスプラン通りに進むことはほぼ100%あり得ません。
資金に余裕を持てば、予想外の変化にも対応しやすいので、出来るだけ創業融資をもらってください。
私は起業時には、貯金があったので必要ないと思いましたが、念のため創業融資を受けました。
その後、世界的な予想外の出来事が起こり、余裕資金として確保した融資が大変役に立ちました。
商品やビジネスモデルに自信があれば、クラウドファンディングに挑戦するのも良いでしょう!
自社製品やサービスに興味を持つ人々に、出資を依頼することができます。
3.ビジネスモデル作り
融資を受ける際には、事業計画書の中でビジネスモデルをチェックされます。
事業の収益源や利益率、市場規模などを検討し、ビジネスモデルを確立しましょう。
競合環境を把握し、差別化戦略を立てることも重要です。
ビジネスモデルとは「事業を行うと利益が出る」ということを誰が見ても分かる形にすることです。
融資に必要な事業計画書では、モデル図やフローチャートのような図を入れて、そのように商品やお金が回るのか、読み手に分かりやすくすることも大切です。
事業計画書のビジネスモデルはやや抽象的ですみます。
悪く言うと、何となく儲かりそうな仕組みを形に出来ればOKです。
ただ実際に売上を上げるためには、集客導線と商品ラインナップが重要になってきます。
どこでお客様と接点を持ち、何を買ってもらい、その後どうするのか?など。
一つの商品を一回買ってもらって終わりではなく、何回でも買ってもらう仕組み(ビジネスモデル)があるとビジネスが安定します。
4.チーム作り
一人で起業することをお勧めしていますが、必要な時にはチームを作り分業することで、一人よりも多くの仕事を受注することができます。
「チーム」は、案件ごとにパートナーとして組む方法もお勧めです。必要な時に、最適な人材とタッグを組むというのが現代のスタイルです。
また仲間が居ると、アイデアの共有や意見交換ができ、一人で頑張るよりもビジネスが順調に進みます。
信頼できる仲間を探し、共に成長しましょう!
5.マーケティングプラン
素晴らしいサービスや製品を提供しても、誰も知られなければ売れません。
マーケティング戦略を立て、ターゲット市場を把握し、適切なプロモーションや広告を展開しましょう。
絶対に知って頂きたい点は
SNSや広告媒体が多様化した現代では、これをすれば絶対集客できる、売上があがる!というものはない
という事実です。
起業して「あなたのしたいこと」「お客様がどこにいるか」「どのような興味を持っているか」などを、十分に検討してマーケティングプランを作る必要があります。
流行りの集客方法や「これをすれば大丈夫!」のような提案には気を付けてください。
あなたが起業して実現したいことは、他の人とは違うはずです。
しっかりとあなたのビジネスモデルを実現してくれる業者、パートナーを探す必要があります。
プロモーションや広告が一番お金のかかるところですので、投資をする前にビジネス全体を見てくれるプロに相談することをお勧めします。
ビジネス全体をプロに見てもらわないと、集客やマーケティング会社、広告代理店の宣伝だけを見て仕事を頼むと、まさに「鴨が葱を背負って来る」状態なので、あっという間に資金を失うからです。
よくあるのが、起業するならホームページを作らなきゃ!と言われて、数十万円を支払うケースです。
最初はHPなしでSNSだけでも十分足ります。
理由は、事業計画書通りに起業が進むことは、まずあり得ないからです。
ビジネスで利益が出るまではHPは作らなくても良いと思います。
参考)ホームページでは集客できない理由【集客の本質も解説します】
起業成功のポイント まとめ
1.ビジネスプラン(事業計画書)作り
2.資金調達
3.ビジネスモデル作り
4.チーム作り
5.マーケティングプラン
政府系、地方自治体ともに起業や創業には協力的です。
事業計画書をしっかり作って、低金利で融資をしてもらってからスタートしてください。
お金はあると思っても、創業融資は金利は限りなく0%に近いので借りておいて、使わなければそのまま返済してください。
お金の余裕が気持ちの余裕、そして安心を生み、事業に集中できるからです。
起業には多くの努力やリスクが伴いますが、熱意や情熱を持って取り組み、挑戦し続けてビジネスを成功させましょう。
私の初心者向け起業塾では、資金調達をしない、もっと小規模で手軽な起業の方法を実践中です。
資格や経験を商品化して身近な人から販売していく方法です。
この方法については、別の記事で詳しく説明をしています。
人生100年時代を楽しく簡単に生きる方法
起業したいけどお金がない人へのアドバイス
ホリエモンのように「起業するなら資金調達をすれば良い」と簡単に言い放つ人も居ますが、ふつうの人が資金調達と言われても、そう簡単には出来ないでしょう。
私も事業計画書を作り融資を申請しましたが、希望の半額しか借りることが出来ませんでした。半分でも助かりましたが、残りは自分で払うことになりました。
私が強調したいのは、出来るだけお金をかけずにスタート!ということです。
想像してください。
借金や負債が少ないほど精神的に楽ですよね?何より失敗の可能性が激減します。
ここではスモールスタートするためのアイデアをご紹介します。
お金を節約するアイデア5選
1.事務所や設備などの初期費用を抑える
ビジネスが軌道に乗るまでは事務所を借りるのを我慢して、ホームオフィス(自宅)を使って仕事をしましょう。賃貸料、光熱費、水道光熱費などの費用を削減することができます。
もっと自由な形ならコワーキングスペースもお勧めです。
また、ビジネスに必要な機器や家具などを購入する代わりに、リサイクル品を購入することでコストを削減することができます。レストランやカフェ開業にはよく使われていますね。
私は会社の登記とかをしている時には起業できる嬉しさのあまり、事業計画通りに進む前提で、事務所の物件を探していました。
しかし蓋を開けてみると、事業計画書のようには全く進みませんでした。
本当に事務所を借りなくて良かったと思っています。
2.クラウドツールを活用する
パソコンやシステム関係のソフトは購入せず、クラウドツールを月額払いで利用することも検討しましょう。サブスクをうまく使えば初期投資が減ります。
例えば、Googleドキュメントやスプレッドシート、オンライン会議ツール、会計ソフト、動画編集ソフトなど、購入すると数万円かかるものが月数百円で借りられることもあります。
「資本金があるから使っても大丈夫」ではなく、1円でもお金を節約する方法を考えましょう!
会社のコスト意識であり、利益体質の会社にもなります!
パソコンやプリンターなどは起業しても自分のモノをそのまま使えば大丈夫!
店舗ビジネスの場合には、設備機器も中古で買えるものがたくさんあります。
お金をかけずに売上を上げることに頭を使いましょう!
儲かったら、経費としてどんどん買ってください。
それまでは我慢ですよ~
3.フリーランスサイトを活用する
従業員がどうしても必要な場合には、社員を探すのではなく、フリーランスサイトに登録し、必要なスキルを持ったフリーランサーを必要な時だけ契約するのがお勧めです。
雇用主としての責任を負わずに、必要なときに必要なスキルを入手できる利点があります。
起業当初の仕事が少ない時には、フリーランスの仕事紹介サイトに登録して、仕事をもらうのもお勧めです。
4.ソーシャルメディアを活用する
無料で使用できるソーシャルメディアを活用することで、ビジネスを宣伝することができます。
Facebook、Instagram、Twitter、YouTubeなどのプラットフォームを使えば無料で大勢の人へアピール可能で、顧客とコミュニケーションを取ることもできます。
SNS集客の業者は無数にありますが、先ずは自分の手で少しはやってみましょう。
全く経験が無いと、正しい業者選びが出来ません。業者の言いなりにお金を取られることになりますので、本当に注意してください。
参考記事)ひとり起業の集客問題を解決!SNS集客方法を使い分けるコツ
5.低コストのマーケティングをする
マーケティングやプロモーションには多くの費用がかかりますが、低コストの方法もあります。
私も大企業に居た時には、市場調査や広告は業者にお願いしていましたが、起業を目指す方は最初は自分でやってみましょう。
例えば、ブログやSNSを使って、自社製品やサービスに関する情報を発信することができますし、見込み客の反応だって取れます。
起業初期から広告を勧める人もいるようですが、私は無責任だと思います。
なぜならば、販売実績がない商品やサービスの場合には、売りながら修正をしていく必要があるからです。
商品自体もお客様の声を反映させてアップデートさせる必要がありますが、集客のためのキャッチコピーやLPも手探りの状態で、反応を見ながら変更する必要があります。
売れる形が出来てから、広告やマーケティングにお金をかけるようにしましょう!
お金を節約するアイデアのまとめ
お金は節約できるものは出来るだけ節約してください。
利益=売上ー経費
売上はコントロールできませんが、経費はあなたの手で簡単に調整できます。
起業成功するためには、売上を上げる努力と同じくらい、経費を使わずに稼げるか?を考えましょう。
考えることでアイデアが湧いてきます!
参考記事)【起業失敗?】チェックリストで売上が上がらない原因を発見しましょう!
まとめ:お金がなくても起業成功するために!
起業したい人へ、成功アドバイスと節約方法を解説致しました。
もしあなたのしたいビジネスにお金が必要であれば、事業計画書をしっかり作って、地方自治体や政府系の安心できるところからお金を借りましょう。
最初の1年間は返済せずに済んだり、金利が1%以下だったり、自治体によっては移住や産業振興のために補助金を出したりするところもあります。
本気で起業する人には、お金がなくても起業できる環境が日本にはあります。
しかし1点だけ、どうしても最初に投資して欲しいことがあります。
それはビジネスモデルや集客導線、商品構成などの全体の流れを、ビジネス経験豊富なコンサルタントに見てもらうことです。
現代では、YouTubeやネット検索すれば情報は無限に見つかる時代です。
しかし、あなたに最適な情報がどれなのか?はAIや検索エンジンは答えてくれません。
この一番大切な部分をプロに見てもらい助言をもらって、明日から何をすべきか明確な道筋が見えてから、自信を持ってその道を進めば良いのです。
最初にプロに見てもらわないと、間違った方向にどんどん進んでいくかも知れません。どこに行きつくのか分かりません。怖いことですよね?
しかし多くの人が最初にプロのアドバイスをもらわずに、ひとりで頑張るから、うまくいかないのです。
一番最初に経験豊富なビジネスコンサルタントに地図を作ってもらってから、正しい方角に一歩を踏み出すことを強くお勧めします。
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