「学んだことは、たくさんある。でも、それが仕事になっていない」
そう感じたまま、何年も過ぎてしまう方がいます。
今回は、実際の個別コンサルティングの記録をお話しします。
NLPや心理学を学び、コーチとしての技術は十分にお持ちの方でした。
それでも、5年以上「集客ができない」「動けない」と悩み続けていらっしゃいました。
この記事は、こういう状態の方に向けて書いています。
- スキルはあるが、どうやってお客様に届けたらいいか分からない
- 自分に本当に価値があるのか、自信が持てない
- お金をいただくのが怖くて、つい無料で終わってしまう
5年動けなかった方が、1回の対話で動き出しました。
何が変わったのかを、順番にお話しします。
第1章:動けない理由は、「準備不足」ではありませんでした
その方は、幼稚園を立ち上げた経験のある方です。
ゼロから園を作って、運営してこられました。
準備不足でも、行動力がないわけでもありません。
それでも、いざ自分の商品を作って売ろうとすると、こういう壁にぶつかっていました。
- やってみたいけれど、何をどう組み立てたらいいのか分からない
- 誰をお客様にしたらいいのか分からない
- 知識はあるけれど、お金をいただける形になっていない
こうして学びだけが増えて、気がつけば5年以上が経っていました。
真面目で、完璧主義の方ほど、ここで止まります。
足りないのは準備ではなく、進む方向でした。
第2章:最初にした質問は、たったひとつです
初回のコンサルで、私はこう聞きました。
どんな悩みを持ったお客様なら、あなたは全力で力になれそうですか
少し戸惑いながら、その方はこう話してくださいました。
自分がコーチングを受けて良かったと思ったのは、子育てで毎日のようにイライラしていたことが、根本から少しずつ楽になっていったことでした
思考だけでは変われないと感じていて、潜在意識にアクセスするようなワークに救われた感覚があります
その体験こそが、商品づくりの出発点です。
自分が救われた悩みは、いちばん深く分かる悩みです。
同じところで苦しんでいる方に、誰よりも届けられます。
そこで、宿題を1つお願いしました。
「力になれそうなお客様の悩み」を、10個書き出してみてください。
第3章:商品は「自分が扱いたい悩み」から決まります
続けて、こうお伝えしました。
自分の専門外のことには、手を出さなくていいんです
むしろ「この悩みなら任せて」と思える悩みに絞ったほうが、自信を持って提供できます
すると、はっと気づいたようにこう言われました。
「今まで”お客様の悩み”を分析するばかりで、”自分が扱いたい悩み”を考えたことがありませんでした」
ここが、5年間の分かれ目でした。
お客様の悩みを調べることは、ずっとやっていらっしゃいました。
やっていなかったのは、自分がどの悩みを引き受けたいかを決めることです。
商品の作り方そのものについては、単発のセッションから抜け出すとき、どんな商品を作ればいいのかにまとめています。
「無料100人コーチング」は、やらないでください
コンサルの後半では、無料から有料への切り替え方をお話ししました。
その方は最初、「無料で何人かに試してから」と考えておられました。
2人か3人までなら、無料で進めることに賛成しました。
ただし「無料100人コーチング」だけは、やらないでくださいとお伝えしました。
無料を100回繰り返せば、コーチングは上達するかもしれません。
ですが、お金をいただくスキルは、1ミリも身につきません。
集客も、セールストークも、無料では磨かれないままです。
代わりにお伝えしたのが、値段の付け方です。
安くてもかまいません。ただ「定価3,000円、今回はモニター価格1,000円」という形にするだけで、今後の値上げがスムーズになります
「なるほど、それならできそう」と納得していただけました。
完璧な商品を作ってから、では一生始まりません
実はこの方は、私のコンサルを受ける前に、数万円から数十万円のコーチング商品をすでに作っておられました。
他の方の例を見ながら組み立てたものです。
ですが、その作り方では売れません。
作り手の気持ちだけで組み立てていて、お金を払うお客様の考えが入っていないからです。
目の前の一人に向き合って、その方の悩みを全力で解決する。
その過程で、売れる商品ができていきます。
最初に完璧な商品や流れを作る必要はありません。目の前のお客様と一緒に作っていく、という発想で始めれば、自然と形になります
「完璧な商品ができてから集客しよう」は、順番が逆です。
お客様の悩みを聞いて、はじめて解決策としての商品が完成します。
第4章:1回の対話で、何が変わったのか
このコンサルのあと、その方はすぐに「悩みリスト」の作成に取りかかられました。
次回コンサルの日程も、その場で決められました。
5年動けなかった方が、たった1回の対話で歩き始めました。
新しいスキルを学んだわけではありません。
新しい資格を取ったわけでもありません。
決めたのは、「自分がどの悩みを引き受けるか」だけです。
集客に悩むコーチの多くは、売り方が分からないのではありません。
何を届けたいのかが曖昧なまま、商品を作ろうとしています。
資格を取ったのに仕事になっていない、という状態については、資格を取っても売れないのは、資格のせいではありませんで、4つの段階に分けて説明しています。
いま自分がどこで止まっているのかを確かめてから読むと、この記事の話がつながります。
第5章:まとめ
- 動けない理由は準備不足ではなく、進む方向が決まっていないことでした
- 出発点は「自分が救われた悩み」。誰よりも深く分かる悩みです
- お客様の悩みを調べるだけでなく、自分が扱いたい悩みを決める
- 無料は2〜3人まで。「無料100人」ではお金をいただくスキルが身につきません
- 「定価3,000円、今回はモニター価格1,000円」の形にしておくと、あとの値上げが楽になります
- 完璧な商品を作ってから売るのではなく、目の前の一人と一緒に作る
5年のあいだ、その方はずっと学び続けていました。
NLPも、心理学も、コーチングも、足りていました。
足りなかったのは、たったひとつの問いです。
「どんな悩みなら、自分が全力で力になれるか?」
お客様の悩みは、5年間ずっと調べていました。
でも、自分が引き受けたい悩みは、一度も決めていませんでした。
その問いに向き合った日に、悩みリストを書き始め、次のコンサルの日程まで決められました。
新しい資格も、新しいスキルも、要りませんでした。
もしいま、学びは十分にあるのに動けていないなら
足りないのは、次の学びではないかもしれません。
同じ順番を、3ヶ月で一緒にやります
この記事でお話ししたことは、初回のコンサルで扱う範囲です。
誰に売るのかを決めて、商品を作って、値段を決めて、実際に売る。
その順番を3ヶ月で一緒に進めるコースがあります。
まずは無料の個別相談から。売り込みの場ではありません。
いまの状態をうかがって、この3ヶ月が合うかどうかを一緒に確認する時間です。
合わないと判断した場合は、その理由もお伝えします。
記事中の事例は、実際の個別コンサルティングにもとづいています。ご本人が特定されないよう、お名前と地域は伏せています。成果には個人差があり、同様の成果を保証するものではありません。


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