私がどんなに頑張って書いても、フリー介護士養成講座の詳細ページだけでは、「実際に受講した人が、どんな風に仕事を得て、どんな風に働いているのか」までは、なかなか伝わりません。
そこで今回は、フリー介護士養成講座のある日のグループコンサルの様子を公開いたします。
実際に3ヶ月で”理想の働き方”に近づいていった、あるひとりの受講生の歩みや、初めての仕事をやり切った別の受講生の声などをお届けします。
この記事を読めば、フリー介護士養成講座のリアルな様子や成果が分かります。
営業のノウハウもゼロからのスタート
今回ご紹介する松田さんは、東京の西地区で、都心からは離れた交通の不便なエリアにお住まいの方です。
講座に入ったのは3月初旬。(現在2026年7月中旬)
当時は、チラシや名刺を作るためのデザインツールの使い方すら知らない状態でした。
まずは過去の講座動画を見返しながらツールの使い方を覚え、チラシを作成。
実際に営業に動き出したのは4月20日過ぎのことでした。
1ヶ月後くらいですかね、5月の半ば過ぎぐらいからちょっとお話をいただくようになって、6月の頭にはお仕事が決まりました。
営業を始めてからおよそ1ヶ月半で、最初の依頼につながったことになります。
決して特別なコネクションや前職の人脈があったわけではなく、地域の包括支援センターへの挨拶回りや、認知症カフェのような介護者同士が集まる場に足を運ぶところから始めた、地道な積み重ねでした。
最初に決まった仕事は、週2回のゴミ出しのサポート。
しかし利用者の方の状態が急変し、入院となったことで、その仕事自体は3〜4回で終了となってしまいます。
それでも、そこから施設経由での通院付き添いの単発依頼がぽつぽつと入るようになっていきました。
「勇気を持って断る」という選択
順調に仕事が広がっていく中、ある転機が訪れます。
認知症カフェで知り合った90歳のご夫婦から、自宅の緊急通報システムが作動した際に駆けつける役割を担ってほしい、という依頼です。
これを引き受けるということは、24時間365日、いつ呼ばれてもいいように待機し続けることを意味します。
他のお客様を新しく受けることも難しくなり、報酬次第では十分に成り立つ働き方かもしれない――そう考えた瞬間もあったといいます。
ですが、話を詰めていく中で、依頼主が「私を信頼して頼んでいるのではなく、契約できる対象としてしか見ていない」ということが分かりました。
松田さんはここに、小さな違和感を覚えます。
それでもいいから松田さんにお願いしたいんだ、というところが、ちょっとどうも伝わってこなかったんですよね。
迷った末、私(下山)に相談。
最終的に、この依頼は断ることにしました。
フリーのいいところは、お客さんをこっちが選べるというところもある。
そう背中を押してもらい、初めて「勇気を持って断れた」案件になったといいます。
安定した収入よりも、「自分を本当に必要としてくれる人のために動きたい」という気持ちを選んだ瞬間でした。
これが理想の働き方を手に入れる「フリー介護士」という働き方です!
心から感謝された、往復4時間の付き添い
断る場面がある一方で、多少の負担があっても引き受けたいと思える仕事にも出会います。
埼玉への通院付き添いの依頼で、片道だけで1時間半〜2時間、往復では4時間ほどかかる距離でした。
近隣の別の受講生を紹介することもできましたが、「松田さんに来てほしい」という依頼者の一言に、松田さん自身が「まだ始めたばかりだし、私が」と応じることを決めます。
移動時間分の報酬は含めず、実働6時間半の付き添いで報酬は19,500円。
決して割の良い仕事ではありませんでした。
それでも、当日は付き添った利用者のお嬢様と車中で自然に会話が生まれ、介護をめぐる不安に耳を傾けるような時間になったといいます。
終わった後、本当に一緒に来てもらって心強かったです、と言われて。なんか本当に久しぶりに、嬉しい仕事をしたなという感想があります。
効率だけを考えれば、決して”良い案件”とは言えなかったかもしれません。
それでも、この仕事を通じて松田さんは、自分が目指したい働き方の手応えを、はっきりと感じ取っていました。
一歩動けば、営業しなくても仕事が来るようになる
松田さんの営業活動には、もうひとつ印象的なエピソードがあります。
最初はA4両面のチラシを地域の包括支援センターや施設に配って回っていましたが、あるとき、片面だけで貼りやすいA4サイズのチラシに作り替えたところ、施設の玄関に掲示してもらえるようになりました。
それを面会に来たご家族が目にして、直接連絡が入るようになったといいます。
今では、自分が営業に行っていない場所からも問い合わせが入るようになりました。
勝手に、私の知らないところで一人歩きしていて。営業に行ってないところから電話が入ったりします。
最初の1〜2ヶ月、包括支援センターへの挨拶回りや認知症カフェへの参加といった地道な動きを重ねたことが、今の”待っていても声がかかる”状態につながっている――そんな広がり方をしています。

松田さん以外のベストアソート認定フリー介護士™さんは、こちらから!
他の受講生も、それぞれのペースで一歩を踏み出しています
同じ座談会では、別の受講生からも印象的な報告がありました。
神奈川県の斎藤さんは、この日初めて、結婚式への付き添いという特別な仕事をひとりでやり遂げました。
10時半から17時半までの長丁場。
依頼内容は、花嫁さんの弟さんのお世話です。弟さんはある難病で、姿勢の維持も出来ない状態です。
初対面の利用者の方の隣の席で、食事の介助も含めて終日寄り添う仕事です。
結構長かったんですけど、それでも全然、長いって感じなくて。本当に、なんだろう、詰まってた感じでした。
不安を抱えながらも当日を乗り切り、無事にやり遂げた達成感を、少し照れながら語ってくれました。
周囲からも「動いたから、こういう縁があったんだと思うよ」という声がかけられていたのが印象的です。
また、逢坂さんからは、自分自身が案件をこなすだけでなく、他の受講生に仕事を紹介するハブのような役割を担い始めているという報告もありました。
施設や事業所から「対応できる人を紹介してほしい」と直接声がかかるようになってきているとのことで、ベストアソート認定フリー介護士™の受講生同士が仕事を融通し合う輪も、少しずつ広がってきています。
まとめ:フリーという働き方で、理想の距離感に近づく
営業経験もツールの知識もないところからのスタートで、松田さんが3ヶ月の間に手にしたのは、「たくさんの仕事」というより、「自分が本当に大切にしたい仕事を選べる」という感覚だったように思います。
お金だけを考えれば、引き受けるべき依頼を断り、逆に手間のかかり実入りの少ない依頼を引き受けて心から感謝される。
その両方の経験を経て、松田さん自身がフリーという働き方の意味を、少しずつ掴み始めています。
「介護の仕事は好きだけど、今のままでいいのか分からない」「雇われる働き方に、少し限界を感じている」――そう感じている方にとって、今回のお二人の歩みが、次の一歩を考えるきっかけになれば嬉しく思います。
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