介護の仕事が好き。
だから、介護美容も学んだ。
ところが、資格を取って実際に始めてみると、なぜかしっくりこない。
「介護美容だけを仕事にしたいわけではない気がする」
「資格は取ったけれど、どうやって仕事にすればいいのか分からない」
「メニューを作ったけれど、自信を持って人に勧められない」
介護美容の資格を取ったあと、こんなところで立ち止まっていませんか。
資格もある。
介護の経験もある。
高齢者の役に立ちたいという気持ちもある。
それなのに、自分が何を仕事として届けたいのかが、はっきりしない。
実は、ここで悩んでいる方は少なくありません。
なぜなら、資格を取ることと、その資格や経験を「自分の仕事」にすることは、まったく別だからです。
この記事では、まさにそこで悩んでいた一人の介護福祉士をご紹介します。
静岡県沼津市を中心に、「訪問介護美容 いまここ」として活動している、中川るいさんです。
中川さんは、介護福祉士として12年間働いてきました。
3人のお子さんを育てながら介護美容を学び、自分でも仕事を始めました。
ところが、最初に私と話したときには、こう言っていました。
ちょっと言葉で、うまく伝えられないんですけど。
それから約9か月後。
100人近くが集まるイベントで突然マイクを渡された中川さんは、自分が何をしたいのかを、自分の言葉ではっきり説明できるようになっていました。
新しい資格を取ったからではありません。
特別な技術が急に身についたわけでもありません。
変わったのは、
- 自分が本当に届けたいものを見つけた
- それをサービスの形にした
- 人に伝わる言葉に変えた
からです。
介護美容の資格を取ったけれど、まだ自分の仕事にできていない方には、ぜひ最後まで読んでいただきたいと思います。
介護から離れたいわけではなかった
中川さんと初めて個別にお話ししたのは、2025年12月でした。
フリー介護士養成講座の説明会に参加された直後です。
この時、中川さんはすでに介護美容の活動を始めていました。
ところが、始めてみると違和感がありました。
一般的に介護美容と言われているところの、美容に特化したようなところとは、私はちょっと違うような気もしていて。
もっと、介護寄りの……。
ちょっと言葉で、うまく伝えられないんですけど。
中川さんは介護の仕事が嫌いになったわけではありません。
介護も本当に好きで、12年間やってきているんですけど、介護から離れたいわけではなくて。
介護に、喜びみたいなものが介護美容で提供できたらいいな、というところはあったけど、介護美容をやってみると、ちょっと美容の色の方が強いような気がしていて。
それをどう合わせていこうか、というのを、今悩んでいたところなんです。
介護は好き。
介護美容も好き。
でも、2つが自分の中でつながっていない。
ここが、中川さんが止まっていた理由でした。
本当にしたかったのは「一人ずつの声を聞くこと」
そもそも中川さんが介護美容を始めたのは、美容そのものが好きだったからだけではありません。
高齢者と、ゆっくりじっくり関わりたい。
一人ずつの声を聞きたい。
介護の現場では、どうしても時間に追われます。
もっと話を聞きたい。
もう少しその人に寄り添いたい。
そう思っても、できないことがあります。
中川さんにとって介護美容は、単にネイルや美容を提供することではありませんでした。
一人の高齢者と、ゆっくり向き合うための方法だったのです。
子どもとの時間も大切にしたかった
中川さんには、もう一つ、フリーという働き方に興味を持った理由がありました。
初めて相談に来られたとき、お子さんは8歳、6歳、4歳でした。
子どもがいるので、その子どもとの時間を作り出すために、フリーで動けるっていうところに魅力を感じていて。
ところが、勤めながら介護美容の活動を始めたことで、以前より忙しくなっていました。
そこで私は、仕事を先に入れるのではなく、まず子どもとの時間を決めて、空いた時間に仕事を入れる働き方もできるとお伝えしました。
フリーになる目的は、単に収入を増やすことだけではありません。
自分が大切にしたいものに合わせて、働き方を作ることもできます。
「美容を届けたいわけではない」と気づいた
フリー介護士養成講座に入って最初の個人コンサルで、中川さんから印象的な言葉が出てきました。
ずっと、介護美容は介護美容で、介護は介護で、本当に別々にしていたものを、ここに出会って、一緒にできるという気づきがあったので。
そして、こう続きました。
私自身、美容を届けたいわけではなくて。
喜んでもらうのは、もちろんそうなんですけど、困っている人に美容って、ちょっとやっぱり違うよな、みたいな。
そこに介護という、お困りごとも解決できる、生活を支援できるというところに、すごく納得できて。
介護美容の資格を取った方が、「美容を届けたいわけではない」と気づいたのです。
私は、ここが非常に重要だと思っています。
資格を取ると、どうしても、
「この資格をどう売ろう」
と考えてしまいます。
でも、お客様が求めているのは資格ではありません。
自分や家族の困りごとを解決してくれることです。
介護美容も、そのための一つの手段です。
中川さんの場合、本当にしたかったのは、介護美容を売ることではなく、ご本人とご家族の暮らしを支えることでした。
介護美容は「きっかけ」だった
中川さんが本当にしたいのは、困っているご本人とご家族の暮らしを支えることでした。
介護美容は、そのための一つの方法であり、きっかけです。
介護美容でご本人が笑顔になる。
その笑顔を見て、ご家族の気持ちも少し軽くなる。
さらに、話を聞いていくと、ご家族が困っている介護の問題も見えてくる。
中川さんが届けたかったものは、美容よりも、さらにその先にあったのです。
介護美容の資格を取っても仕事にならない理由
私は、介護美容の資格を取った方から相談を受けることがあります。
そこで感じるのは、資格や技術が足りない人ばかりではないということです。
むしろ、多くの方がすでに十分なものを持っています。
足りないのは、
- 誰のどんな困りごとを解決するのか
- 自分の経験と資格をどう組み合わせるのか
- 何をサービスとして提供するのか
- どう伝えれば、お客様に価値が分かるのか
という「仕事にするための設計」です。
資格をもう一つ増やせば解決する問題ではありません。
そして、この設計でつまずく場所は、だいたい決まっています。
何を仕事にするか。値段をいくらにするか。チラシに何を書くか。施設に営業しても、なぜ話が進まないのか。
中川さんと一つずつ考えてきたことを、『介護美容の資格を取ったあとに読む本』という1冊にまとめました。この記事の最後で、無料でお配りしています。
介護美容の資格を仕事にするときに立ち止まってしまう理由については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
介護美容の資格を取ったのに仕事にならない…その理由と、次に進むための考え方

介護美容と介護を組み合わせて「仕事」にする
「介護と美容を一緒にすればいい」と気づいても、それだけでは仕事にはなりません。
お客様がお金を払って頼める形にする必要があります。
ここから中川さんと、個人コンサルで一つずつサービスを作っていきました。
ボランティアから、仕事へ
それまで中川さんは、介護美容をボランティアで続けていました。
ずっとボランティアをやってて、どう次にするかって、なんとなくもやっとしてて。
まず一度、お試しで受けていただく。
気に入っていただけたら、続けて利用していただく。
ボランティアで終わらせず、仕事として続けられる形を考え始めました。
30分をやめて、60分にした
最初、中川さんには30分と60分のコースがありました。
しかし、30分のコースはやめました。
30分では、施術をするだけで終わってしまうので。
私のやりたい、もうちょっと深い関わりみたいなところは、できないなと思って。
60分だけに、まず絞ったんですよ。
これは単なる料金表の変更ではありません。
「一人ずつの声を聞きたい」という中川さんの思いを、サービスの形にしたのです。
1回だけではなく、継続して関わる
さらに、1回きりの施術ではなく、継続して関わる形に変えました。
ご家族様の介護って、終わりも見えなくて、長く続く介護に疲弊するわけじゃないですか。
1回呼んでもらって、1回ネイルして終わり、っていうよりかは、継続した関わりを続けたくって。
介護美容は、その場だけ高齢者をきれいにするサービスではありません。
定期的に訪問するからこそ、体調の変化や、ご本人・ご家族の小さな困りごとにも気づけます。
「継続して関わる」という形も、中川さんが本当にしたかった介護に近づくための選択でした。
ご家族を支える介護を加える
さらに、美容だけではなく、介護福祉士としてできることも加えました。
- 入浴のお手伝いや足浴
- ご家族への介護のアドバイス
- 高齢者への声のかけ方の相談
- ご家族が休める時間をつくる
- 必要に応じた外出の付き添い
こうして、単なる「介護美容」ではなくなっていきました。
美容をきっかけに高齢者と関わり、その方とご家族の暮らしまで支えるサービスになっていったのです。
「介護美容を入口にすればいい」
ただ、中川さんには、最後まで一つ迷いがありました。
介護美容を、すごく売りたいんだけど。
やっぱり、その日常の困った介護のサポートも、絶対に普段必要だろうなと思っていて。でも、それを売り出しちゃうと、私そっちだけになっちゃうんじゃないかって思ってたんですよ。
美容を前に出せば、介護が消えてしまう。
介護を前に出せば、今度は介護美容が消えてしまう。
そこで私は、こうお伝えしました。
まず、介護美容を入口にすればいい。
最初に介護美容を体験していただき、満足してもらう。
そのうえで、ご家族と話をする。
「何か困っていることはありませんか?」
と聞けば、さまざまな困りごとが出てきます。
その中で、自分にできることがあれば、
「それなら、私がお手伝いできますよ」
と提案すればいい。
中川さんは、すぐに言いました。
そう、そうしたかったんですよね。
すごく納得できました。
介護美容を入口にして、介護を提案する。
これで、中川さんがずっと悩んでいた2つがつながりました。
入口が一つにまとまるので、お客様に説明するときも分かりやすくなります。
そして、ご本人やご家族と話をする中で、
「それなら、私にできますよ」
という仕事が自然に生まれてきます。
話を聞くことそのものが、次の仕事につながるのです。
サービスは、ご家族に向ける
もう一つ決めたのが、サービスをご家族に向けることでした。
高齢のご本人が、ご自身で「ネイルやメイクをしてほしい」とお金を払うケースは多くありません。
でも、
「母に、もう一度笑ってほしい」
「少しでも穏やかな時間を過ごしてほしい」
と思っているご家族はいます。
誰がお金を払い、誰がサービスを選ぶのか。
ここを考えることも、資格を仕事にするうえでは非常に重要です。
「ようやく、届けるものができて嬉しい」
2026年2月。
何度も考え直した末に、中川さんのサービスが形になりました。
介護美容を入口にして、ご本人とご家族の暮らしを介護福祉士として支えるサービスです。
その日の個人コンサルで、中川さんはこう言いました。
ようやく、届けるものができて嬉しいです。
動き出せそうで。すごくワクワクしてます。
私は、中川さんにこう伝えました。
中川さんのスキルが突然上がったわけではありません。
もともと持っていたものが、ようやく一つにつながったのです。
ここは、資格をたくさん持っている人ほど大切なところです。
新しい資格を増やす前に、今持っているものを一度全部並べてみる。
介護経験。
資格。
趣味。
得意なこと。
これまでの人生経験。
それらの組み合わせの中に、まだ自分でも気づいていない仕事の種があることがあります。

資格を仕事にするために必要なのは「伝える力」
サービスができても、それだけでは仕事になりません。
必要としている人に価値が伝わらなければ、頼んでもらえないからです。
中川さんとは、サービス作りと同時に、チラシも何度も作り直しました。
自分の言いたいことと、お客様が知りたいことは違う
最初のチラシには、
「介護の時間が、会話の時間に変わる」
という言葉がありました。
中川さんの説明を聞けば、とても良い考えだと分かります。
しかし私は、こう伝えました。
「残念ながら、これだけでは伝わらないですね」
広告やチラシで大切なのは、自分が言いたいことを書くことではありません。
読む人が知りたいことを書くことです。
頼んだら何が変わるのか。
なぜあなたに頼むのか。
その理由が分からなければ、お客様は動きません。
資格名だけでは、お客様には価値が分からない
これは介護美容に限りません。
チラシに資格名をいくつ並べても、その資格を知らない人には、何ができる人なのか分かりません。
「介護美容」という言葉も、一般の方が価値を理解しているとは限りません。
だから、
この人に頼むと、母が笑顔になる。
母が落ち着くと、私も少し優しくなれる。
介護で張り詰めていた家の空気が、少し変わる。
というところまで伝える必要があります。
介護美容という「技術」を売るのではなく、その先にある変化を伝えるのです。
この考え方については、こちらの記事にもまとめています。
「もう一度、母の笑顔に会いたい」
年が明けた1月、中川さんはチラシの表紙を大きく変えました。
「もう一度、母の笑顔に会いたい」
認知症などによって表情が少なくなったお母さんやお父さんを見ているご家族に向けた言葉です。
これは、「介護美容をします」という説明とはまったく違います。
お客様が望んでいる未来を言葉にしたものだからです。
「私だからできること」を入れる
それでも、中川さんは少しずつ言葉を直していきました。
介護美容をしている人は、ほかにもいます。
でも、介護福祉士として12年間働いてきた中川さんだからこそ、できることがあります。
そこで「現役の介護福祉士」であることも、しっかり伝えるようにしました。
介護福祉士ということに、私は誇りも持っているし、だからこそ、届けたいものがあるなって思って。
資格そのものを並べるためではありません。
「なぜ、この人に頼むのか」という理由を伝えるためです。
私がフリー介護士養成講座でしていること
ここで、私自身のことも少し説明させてください。
私は、介護の専門家ではありません。
介護については、受講生の皆さんの方がはるかに詳しいです。
私が得意なのは、その人がすでに持っている経験、資格、得意なこと、思いを整理して、「お客様がお金を払って頼める仕事」に変えることです。
私は会社員時代、マーケティング、営業、経営戦略などに長く携わってきました。
その経験を使って、フリー介護士養成講座では主に3つのことをしています。
- セミナー:商品作りや集客など、仕事にするための基本を学ぶ
- グループコンサル:ほかの受講生の意見も聞きながら、自分では気づけないところに気づく
- 個人コンサル:サービス、料金、チラシ、言葉などを一緒に具体化する
中川さんの場合も、私が「正解」を渡したわけではありません。
何度も話しながら、
「中川さんは、本当は何をしたいんでしょうね」
と一緒に考えました。
出てきたものをサービスにする。
しっくり来なければ、また考える。
チラシにしてみる。
人に説明する。
反応を見て、また直す。
その繰り返しです。
一人では、本当のところに気づきにくい
資格や技術を持っている方なら、セミナーでノウハウを学べば、ある程度のメニューは作れると思います。
でも、
「私は、本当は何を届けたいのか」
というところは、自分一人ではなかなか見つかりません。
自分のことは、自分が一番見えにくいからです。
だから個人コンサルでは、何度も話します。
話しているうちに、やりたいことが出てくる。
出てきたものを、サービスの形にしてみる。
しっくり来なければ、また話す。
月1回の個人コンサルが基本ですが、実際に仕事が決まったときなど、急いで相談したいことがあれば、可能な限り対応しています。
商品作りは、机の上だけでは完成しません。
実際のお客様とのやり取りの中で、直しながら完成していくものだからです。
人に説明するうちに、自分の言葉になっていった
サービスが完成してからも、中川さんは何度も人に説明しました。
- 商工会議所に相談する
- 施設長にチラシを渡して説明する
- 地域の方に自分の活動を話す
- チラシを何度も作り直す
説明するたびに相手の反応があります。
伝わらなければ直す。
また説明する。
その積み重ねが、2026年9月に一つの形になりました。
100人近くの人が集まるイベントで、突然マイクを渡されたのです。
そこで中川さんは、こう説明できました。
介護保険外のサービスをしています。
美容ケアと、介護保険外の介護サービスで、在宅介護を支える仕組みで、笑顔を届けています。
話し終えると、たくさんの方が興味を持ち、声をかけてくれました。
翌日の個人コンサルで、中川さんはこう振り返っています。
多分、その時に、ちゃんと伝えたいことが言えたんですよ。
ただ美容ケアをしたい、ネイルをしています、とかじゃなくて。
この1年間、講座を受けて、お話を聞いて、いろいろ自分の中でも咀嚼して、何回もいろんな言葉を出し入れしている中で、自分が本当に届けたいものを、言葉にして伝えることができたから、向こうからも、私が欲しい反応がいただけたし。
そこが、昨日いちばん嬉しかったんじゃないかなって。
最初は、
「ちょっと言葉で、うまく伝えられないんですけど」
と言っていた中川さんです。
それが今では、自分の仕事を人前で説明できます。
形にして、伝えて、直して、実践した。
その積み重ねが、自分の言葉を作ったのだと思います。
「仕事が来るのが怖い」もなくなった
実は、中川さんには以前、もう一つの気持ちがありました。
仕事が来るのが怖かったのです。
多分、自分の気持ちがまだ整っていなくて。
今この状態で、本当にお客様を受け入れられるのか、みたいな恐怖は、本当にあったと思います。
これは、とてもよく分かります。
自分が何を提供するのか決まっていない。
料金も自信がない。
どこまでやればいいのか分からない。
そんな状態で「お客様が来ました」と言われても、怖くなるのは当然です。
だから私は、ただ集客方法を教えるだけでは不十分だと思っています。
まず、「私はこれを届けます」と言える仕事を作る。
そこまでできると、集客することへの怖さも変わってきます。
一人で仕事をする。でも、一人で抱え込まない
フリー介護士は、自分で仕事の内容を決められます。
その分、誰に何を届けるのかも、自分で決めなければなりません。
会社なら、サービスの内容や価格の多くは会社が決めてくれます。
自分で仕事をするなら、自分で考える必要があります。
これは自由である一方、心細いものでもあります。
だから私の講座では、グループコンサルで仲間の意見を聞き、必要なところは個人コンサルで一緒に考えます。
自分で決められることと、一人で抱え込まないことは、両立できます。

子育てをしながらでも、自分らしい介護の仕事はできる
中川さんには、小さなお子さんが3人います。
施設勤務を続けながら子育てをして、そのうえで別の活動をするとなれば、時間はいくらあっても足りません。
だから中川さんは、フリーという働き方にも魅力を感じました。
2026年9月の個人コンサルでは、こんな話もしてくれました。
施設で勤めるのは、やっぱり子育てとの両立が大変、みたいなのをよく聞くから。
人を支えるスキルは、子育てをしているからこそ、一段と深くなるわけじゃないですか。
ママがもっと自由に介護の仕事を楽しんでいける環境を、私が整えたいと思っていて。
そういう仲間を増やしたいと思っています。
最初は、自分が何をしたいのかさえうまく言葉にできませんでした。
今は、自分だけでなく、ほかの介護士の働き方まで考えています。
私はここにも、とても大きな変化を感じています。
仕事のために、子どもとの時間を全部犠牲にしない
私自身、5人の子どもを育ててきました。
今では全員大人になりました。
振り返ると、小さな子どもと手をつないで歩ける時間は、本当に短いものです。
だから中川さんには、
「子どもとの時間を先に確保していいんですよ」
と伝えています。
ある日の個人コンサルでは、小学生のお子さんに、
「今日は学童に行かないで、そのまま家に帰っておいで」
と伝えたそうです。
午後は、子どもとの時間にします。
平日の午後を、子どもとの時間にできる。
自分で働き方を決められる仕事だからこそ、できることです。
収入だけではなく、
「自分は、どんな人生を送りたいのか」
そこから仕事を考えるのも、フリーという働き方の一つだと思います。
資格を取ったあとが、本当のスタートです
介護美容を学ぶことは、素晴らしいことだと思います。
技術を身につけることで、高齢者を笑顔にできるからです。
ただし、資格を取っただけでは、仕事にはなりません。
これは介護美容に限りません。
ネイル。
アロマ。
メイク。
傾聴。
旅行。
料理。
着付け。
どんな資格や特技でも同じです。
資格を取るところまで教えてくれる場所と、その資格を使って仕事を作る場所は違います。
私のフリー介護士養成講座は、後者です。
すでに持っている介護経験や資格を使って、
- 誰を助けるのか
- 何を提供するのか
- いくらで提供するのか
- どう伝えるのか
- 最初のお客様をどう見つけるのか
を、一つずつ形にしていきます。
この5つは、先ほどの本の巻末に入れた、書き込み式のワークシートと同じ並びです。
講座に入らなくても、ここまでは一人で書けます。
資格を増やすのではなく、今持っているものを仕事に変える。
中川さんがしてきたのは、まさにそれでした。
介護か、美容か。どちらかを選ばなくてもいい
中川さんは、介護か美容かで悩んでいました。
でも、どちらかを捨てる必要はありませんでした。
介護美容を入口にして、介護で暮らしを支える。
2つを組み合わせたことで、中川さんにしかできない仕事になりました。
もしあなたも、
- 介護美容の資格を取ったけれど、仕事にできていない
- 介護美容だけでは、何となくしっくりこない
- 介護経験も資格もあるのに、何を商品にしたらよいか分からない
- チラシやSNSを作っても、何を書けばよいか分からない
- 自分らしい介護の仕事をしたい
と感じているのであれば、能力が足りないとは限りません。
「自分が本当に届けたいもの」と「仕事として届ける方法」が、まだつながっていないだけかもしれません。
そこがつながると、自分が何をすればよいのかが見えてきます。
つなぎ方には、順番があります。
中川さんも、その順番で一つずつ考えていきました。
中川さんご本人の声を聞いてください
最後に、中川さんご本人の声を聞いてみてください。
最初に相談に来られたときの、
「介護から離れたいわけではない」
という言葉から、約9か月後の、
「ちゃんと伝えたいことが言えた」
まで。
個人コンサルで実際に話している場面を、約3分の動画にまとめました。
文章だけでは伝わらない表情や声も、ぜひ聞いてみてください。
動画が表示されないときは、YouTubeでご覧ください。
動画の最後に、私からも一言お話ししています。
あなたの経験や好きなことも、誰かに喜ばれる仕事になるかもしれません。
【無料】『介護美容の資格を取ったあとに読む本』をお配りしています
「中川さんはできた。でも、私はどうだろう」
ここまで読んで、そう思われたかもしれません。
中川さんが特別だったわけではありません。
新しい資格を取ったわけでも、急に技術が上がったわけでもないことは、ここまで読んでくださった方ならお分かりいただけると思います。
もともと持っていたものを、順番に並べ直しただけです。
その順番を、1冊にまとめました。
『介護美容の資格を取ったあとに読む本』(全30ページ・PDF)
資格を取ったあと、多くの方がぶつかる5つの壁を、順番に取り上げています。
- 第1章 何を仕事にすればいいか分からない
- 第2章 美容だけでは、しっくりこない
- 第3章 値段が決められない
- 第4章 チラシに何を書けばいいか分からない
- 第5章 施設に営業しても、仕事にならない
第2章の「美容だけでは、しっくりこない」は、まさに中川さんが最初に立ち止まったところです。
この記事でお読みいただいた中川さんの歩みも、事例の章にそのまま入れています。
記事には書ききれなかった話も、そこに書きました。
そして巻末に、書き込み式のワークシートを付けています。
読むだけで終わらないように、誰を助けるのか。何を提供するのか。いくらにするのか。どう伝えるのか。最初のお客様をどこで見つけるのか。
この5つを、ご自身の手で書けるようにしました。
印刷して書き込んでも、ノートにまとめながら取り組んでも構いません。
読んだあとに、何かを申し込む必要はありません。
今の仕事を辞める必要もありません。
独立するかどうかも、まだ決めていなくて大丈夫です。
まずは、ご自身がすでに持っているものを、一度ぜんぶ並べてみてください。
介護経験。資格。趣味。得意なこと。これまでの人生経験。
その組み合わせの中に、中川さんのときと同じように、まだ気づいていない仕事の種があるかもしれません。
お名前とメールアドレスのご登録だけで、すぐにお受け取りいただけます。
あわせて翌日の夜から7日間、介護の経験を活かして自分で仕事をつくる考え方を、1日1通お届けします。いつでも解除できます。
※この記事は、2025年12月から2026年9月までの個人コンサルで中川さんご本人が話された内容を、ご本人の了解を得たうえで掲載しています。
中川るいさんは、静岡県沼津市を中心に、介護と美容を組み合わせた訪問サービスで在宅介護を支えています。
『訪問介護美容 いまここ』中川るい



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