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福祉ネイルのチラシを施設に置いてもらうには|100件回らない方法

チラシを手渡すフリー介護士 フリー介護士

チラシはできた。あとは、置いてもらうだけ。

そこで止まっている方が、いらっしゃると思います。

施設の玄関まで行って、引き返してきた。

受付で「置かせてください」と言う、その一言が出てこない。

調べてみると、こう書いてあります。

施設は100件以上は行ったと思います
気づけば300件以上、お断りされていました
私の営業活動は郵送営業一択です

これを読んで、手が止まった方もいるはずです。

100件回らないと始まらないなら、私には無理だ。

そこは、同じことをしなくて大丈夫です。

先にお伝えします。
この記事は、美容師免許をお持ちでない方に向けて書いています。

介護のお仕事をされてきて、そのあとに福祉ネイルや介護美容を学ばれた方です。

美容師免許をお持ちで、訪問美容を事業にされる方には当てはまらない部分があります。
また、サービスを受けたいご家族向けの記事でもありませんので、ご注意ください。

 

1. 100件回らなくても、置いてもらえます

検索して出てくる答えは、ほとんど「数」の話です。

たくさん郵送する。たくさん回る。断られても続ける。

間違ってはいません。

ただ、それは1件も知り合いがいない状態から始める人の方法です。

 

チラシを「まく」ことと、「置いてもらう」ことは別です

私は、ポスティングをおすすめしていません。

対象が限られているからです。

ポストに入れても、そこに読む人がいるとは限りません。

その労力をかけるくらいなら、高齢者が集まっているところに顔を出したほうが早いです。

 

実際に、こう動いた方がいます

受講生の方で、チラシができた週にこう動いた方がいらっしゃいました。

土曜日にマルシェがあったので、そこでお客さんとお話をして、チラシをお渡ししました。
今日は商工会議所の方と打ち合わせがあるので、そこにも持っていきます。
そこから社会福祉協議会につないでいただけることになっています。

1軒ずつ回っていません。

人が集まっている場所と、つないでくれる人のところに行っています。

100件回る方法と、どちらが正しいという話ではありません。

ただ、あなたには介護の現場にいた時間があります。

その分だけ、最初から近いところにいます。

 

2. 置きチラシには、あなたがいません

ここが、手渡しといちばん違うところです。

実際にあった話をします。

チラシを作った受講生の方が、知り合いに見てもらったところ、こう言われました。

ネイルのカラーが、ちょっと派手かなと思います

その方は、その場で説明できました。

「これはチラシなので、少し華やかにしているだけです」

直接手渡していたから、説明できたのです。

 

置いてもらうチラシは、一人で戦います

施設の棚に置かれたチラシを手に取るのは、面会に来たご家族です。

そこに、あなたはいません。

誤解されても、その場で直せません。

だから、置きチラシを作るときの基準は、たった一つです。

説明が要るものは、載せない。

派手なカラーサンプル、専門用語、こだわりの長い説明文。

手渡しなら魅力になるものが、置きチラシでは引かれる材料になります。

 

3. 載せるメニューは、2つか3つまで

「どのパターンを持っていこう」と悩んで、止まってしまう方がいます。

そこは、悩んでもしかたがありません。

2つ、多くても3つに決めてしまってください。

全部載せると、読む側が選べなくなります。

「私に何をしてくれるのか」が、1回読んでも分からない紙になります。

 

載せるのは、施術名ではありません

たとえば、こういう形です。

お顔と頭のケア 30分 4,400円

時間と金額が入っていて、何をされるのかが分かります。

メニューの決め方そのもので迷っておられる方もいらっしゃると思います。

そのような方のために、介護美容のメニューと値段の決め方という記事を書きました。

施術名ではなく、生活の困りごとから並べる方法をまとめています。

 

4. 写真の許可は、施設だけでは足りません

この章が、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

実際に起きたことを書きます。

デイサービスで美容ケアをされていた受講生の方が、施術中の写真をチラシに載せました。

施設からは、使ってよいと言われていました。

そして、チラシが刷り上がりました。

 

刷り上がってから、ダメになりました

念のため、と施設の方が改めてご家族に確認してくださいました。

実際にチラシが出来上がって、改めてご家族に聞いてみますと言ってくださったら、ダメで

1回削除して、新しい写真を入れ直して、配り直しました。

刷ったあとです。

 

「施設の中で使う」と「印刷して外に配る」は、別の話です

ここを分けて考えてください。

施設の中の掲示や、施設の広報で使う許可。

それは、あなたのチラシに載せる許可ではありません。

チラシは施設の外に出ます。誰の手に渡るか分かりません。

だからご家族は、判断を変えます。

 

同じ人でも、写真によって答えが変わります

このときは、こういう分かれ方でした。

メイクの写真はOK。ネイルの写真はダメ。

理由は、顔がはっきり写っていたかどうかでした。

「あの方はOKだった」で、まとめて判断しないでください。

 

刷る前に、この順番で確認してください

  • ①施設に、チラシに載せてよいか確認する(施設内で使う許可とは別だと伝える)
  • ②ご家族に確認してもらう(または、確認していただけるようお願いする)
  • ③1枚ずつ確認する(顔が写っているもの、手だけのもので答えが変わります)
  • ④刷る前に済ませる

手元と足元だけの写真にしておく、という選び方もあります。

迷ったら、顔の写っていない写真にしてください。

 

これは、意地悪をされているのではありません

施設の方も、ご家族も、悪気はありません。

チラシになって外に出る、という場面を想像していなかっただけです。

だから、想像してもらうのは、こちらの仕事です。

 

5. 「福祉ネイル」「介護美容」と書いても、読む人には伝わりません

この2つの言葉は、介護の業界の中では通じます。

施設の職員さんには、一言で伝わります。

ですが、チラシを手に取るのはご家族です。

面会に来た娘さんが、棚から1枚取って持ち帰る。

その方は「福祉ネイル」という言葉を知りません。

 

言葉に迷ったときは

どう書き換えればいいのか、というところで手が止まる方が多いところです。

そのような方のために、「マッサージ」と言えない現場で、伝わる言葉を探してという記事を書きました。

実際に受講生のリーフレットを見ながら、みんなで言葉を探したときの記録です。

「マッサージ」が使えない理由そのものについては、美容師免許がなくてもできること・できないことという記事に、法律の線を3本まとめています。

 

6. 値段は、あとから直せます

値段が決まらなくて、チラシが刷れない。

この状態の方が、とても多いです。

価格は、そんなにいじらなくていいです。

伝わるようになれば、価格のことは自然と分かってきます。

先に直すのは、値段ではありません。

説明の仕方です。

 

1回、人に説明してみてください

実際に説明してみた受講生の方が、こうおっしゃっていました。

チラシだけ持っていくよりも、やっぱりお話しするということの方が大事やなと。
「ああ、なるほど。そういうことね」みたいなのが伝わるのは、やっぱりお話しして。

説明の仕方が固まると、チラシに何を書けばいいかも決まります。

順番が逆なのです。

 

7. どこに持っていくか

置いてもらう先を、思いつくままに挙げてしまうと、動けなくなります。

3つに絞ってください。

 

①高齢者が集まっている場所

デイサービス、地域のサロン、認知症カフェ。

そこに顔を出すほうが、ポストに入れるより早いです。

 

②つないでくれる人がいる場所

商工会議所、社会福祉協議会。

ここは、地域によって力の差が大きいです。

先ほどの受講生の方の地域では、福祉関係で起業したい人を紹介するルートが、実際に動いていました。

今までも、そういう福祉関係で起業したいという方が、そのルートでつながって活動しているらしいので。私もそこに乗ろうと。

1軒ずつ回るより、まずここを1回訪ねてみてください。

 

③人が集まるイベント

マルシェ、地域のお祭り、公民館の催し。

ここは手渡しができます。

置きチラシではないので、2章の制約がかかりません。

派手なサンプルも、その場で説明できます。

 

そして、あなたには元の職場があります

これは、美容師の方には持てないものです。

  • 前に働いていた施設
  • いっしょに働いていた同僚
  • 顔を知っているケアマネジャー

飛び込みで100件回る人と、同じ場所から始める必要はありません。

ただし、施設に「介護美容をやらせてください」と言うと、そこで止まります。

そのような場面で何と言えばいいのかについては、介護美容の施設営業で断られる理由という記事に書きました。

チラシを置いてもらう前に、一度読んでいただくと早いと思います。

 

8. 置いてもらったあと、何をするか

置いた瞬間に電話が鳴ることは、ほとんどありません。

そこで「効果がなかった」と判断しないでください。

先ほどの、施設を100件以上回ったという方も、こう書いています。

チラシを置いた施設から、コロナ禍が落ち着いたころに2年越しで連絡をいただく

チラシは、忘れられないための紙です。

その場で売る紙ではありません。

 

チラシは、話すきっかけです

チラシはシンプルでいいのです。

喋って説明するのが中心だからです。

細かいところを作り込むより、「これとこれができます」が3つ以内で分かるほうが、ずっと役に立ちます。

 

1行、足しておいてください

チラシに載せるのは、施術のことだけにしなくて構いません。

「介護のことで何かあれば、ご相談ください」

この一行があるだけで、入口が広がります。

自分でできない依頼が来たら、できる人につなげばいいのです。

断らずに、受けてから考えてください。

 

9. まとめ

  • 100件回らなくていい。ポスティングより、高齢者が集まっている場所と、つないでくれる人のところへ
  • 置きチラシには、あなたがいない。説明が要るものは載せない
  • メニューは2つか3つまで。時間と金額を入れる
  • 写真の許可は、施設だけでは足りない。刷る前にご家族へ。1枚ずつ確認する。迷ったら顔の写っていない写真にする
  • 「福祉ネイル」「介護美容」は、ご家族には通じない
  • 値段より先に、説明の仕方を直す
  • 置いた瞬間には鳴らない。チラシは忘れられないための紙
  • 元の職場・元の同僚・知っているケアマネは、美容師にはない財産

 

チラシが刷り上がったところで止まっている方は、まず1か所だけ持っていってみてください。

置いてもらえたかどうかより、話してみてどう伝わったかのほうが、次に効きます。


資格を取ったのに動き出せない、という段階でお悩みの方もいらっしゃると思います。

そのような方のために、介護美容の資格を取ったのに仕事にならない理由という記事を書きました。

チラシより前の段階から整理しています。

 

フリー介護士養成講座では、受講生が実際に作ったチラシを、その場でみんなで見ながら意見を出し合っています。

一人で作っていると、派手すぎる色にも、伝わらない言葉にも、気づけません。

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