フリー介護士として、自分の得意な”楽な介護技術”を教える活動をしている受講生のOさん。
地域での接点作りも進み、営業のきっかけも増えてきていました。
それなのに、なぜか「教えてほしい」という声にはなかなかつながりません。
グループコンサルの中で、その理由が少しずつ見えてきました。
きっかけは、こんな質問でした。
「介護技術って言葉を聞いて、どんなイメージがありますか?」
参加していた別の受講生に聞いてみると、答えはバラバラでした。
「難しそう」
「専門職の人向け」
「重い物を持ち上げるイメージ」
「排泄の介助を思い浮かべる人もいるかも」
など。
つまり「介護技術」という言葉は、聞く人によって全く違うものを連想させてしまう、抽象的すぎる表現だったのです。
専門職の人には響いても、一般の人には「自分には関係ない」と受け取られてしまう。
Oさんが伝えたかったことと、周りが受け取っていたイメージには、大きなズレがありました。
このズレに気づいてから、Oさんは自分の講座のテーマを、もっと具体的な言葉に置き換えることにしました。
「介護技術」ではなく、「起き上がりの介助」「触れ方」。
例えば「触れ方」というテーマには、こんな具体例があります。
相手を支えよう、動かそうと力の入った手で触れるのと、赤ちゃんを抱っこするようにやわらかく触れるのとでは、相手の緊張の度合いがまったく変わってくる。
触れる前から、すでに違いが出るのだといいます。
これなら、専門職でなくても「自分にも関係がありそうだ」と感じてもらえます。
このやり取りから見えてくるのは、「何を教えるか」だけでなく「どう名づけて伝えるか」が、興味を持ってもらえるかどうかを大きく左右するということです。
つまり、提供するサービス、中身は同じでも、相手の視点になって伝え方を分かりやすくする必要があるのです。
これは介護に限らず、自分の経験や強みを仕事にしたいと考えている人すべてに共通する視点だと思います。
マーケティングの顧客視点が大切なのです。
Oさんのように、地道な一歩を積み重ねながら、自分の働き方を形にしていく過程は、こちらの記事でも紹介しています。
→ フリー介護士として成功するために必要な条件とスキル|自由な働き方を実現するための完全ガイド
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